健康診断実施後の運送会社の取り組み③
ドライバーの健康管理で
もう一つ重要な取り組みがあります。
それは、体調が悪くなったときの対応です。
顧問先で実際に起きたケースです。
ドライバーから
「急に前が見ずらくなって、右足の調子がおかしい」
との電話が来ました。
運行管理者は
「すぐに車を停止できるところに止めて、そのまま少し休んでいて。
近くにいるドライバーをすぐに向かわせるから」
と咄嗟に返答しました。
近くにいるドライバーが駆けつけたところ
意識がもうろうとした状態でした。
近くにいたドライバーから連絡をもらい
運行管理者はすぐに救急車を呼ぶように
指示しました。
ドライバーは脳血管疾患との診断でした。
幸いにも、障がいなど残ることなく
今は復帰しているとのことでした。
このケースでは
運行管理者の咄嗟の判断と対応が
素晴らしかったことと
体調が悪くなったドライバーが
速やかに会社に連絡したことがポイントです。
話を聞いていると
少し体調が悪くても運転を続ける
ドライバーは多いのではないでしょうか?
体調が悪くなったときに
まずは会社に連絡するという当たり前のことを
当たり前に実践できるように
点呼やミーティング時での教育、
何よりも、普段からの声掛けは大事にして下さい。