コラム

1ヵ月60時間超の残業は5割増しで支払い 2024年問題対策②

2023年4月から企業規模を問わず、
全企業で月60時間を超える時間外労働に対しては、
50%以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならなくなります。

休日労働時間は、この月60時間の計算に入らず、
これまでと同様に35%以上の率で計算した割増賃金を支払うことになります。

月60時間を超えた時間外労働が、
深夜の22時から早朝の5時までの時間帯と重なった場合は、
深夜割増賃金率25%と時間外割増賃金率50%を足した
75%以上の割増賃金を支払う必要があります。

 

【残業代シミュレーション】
・基本給等 24万 ・所定労働時間 173時間 ・残業時間 100時間 ・深夜早朝勤務 なし
(1)2023年3月まで
時給単価 24万÷173時間≒1,387円
残業単価 1,387円×1.25≒1,734円 1,734円×100時間=173,400円

(2)2023年4月以降
時給単価 24万÷173時間≒1,387円
残業単価① 1,387円×1.25≒1,734円 1,734円×60時間=104,040円
残業単価② 1,387円×1.5≒2,081円 2,081円×40時間= 83,240円
計187,280円

1ヵ月1人で残業代13,880円の上昇

厚生労働省「トラック運転者の長時間労働改善特別センター」コンサルタント
社会保険労務士法人NKオフィス 代表・トラック運送業特化社労士 名古屋 清隆

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