コラム

代休と振替休日の違いを説明できますか

代休と振替休日を混同している会社、上司はよくみられます。
似ているのですが、法律的な扱いは違うので注意しなければなりません。

代休とは
「休日に勤務した後に、その代わりとして出勤日に休みこと」
になります。
例えば、休日の日曜日に勤務し、本来の出勤日の月曜日に休む場合は
月曜日が代休となります。

振替休日とは
「あらかじめ、休日と出勤日を取り替えること(振り替えること)」
になります。
例えば、休日の日曜日と出勤日の月曜日を取り替えて
日曜日が出勤日に、月曜日が休日になります。

日曜日に勤務し、月曜日に休みになったことはどちらも変わらないので
代休も振替休日も同じように見えるのですが割増賃金の扱いが異なります。
代休の場合、休日に勤務したことになるので休日出勤扱いになります。
先程の例でいえば、日曜日は休日のままなので、その休日に勤務したので
当然、休日出勤になります。
振替休日の場合、休日が出勤日に取り替わるため
出勤日に勤務したことになるので、休日出勤扱いにはなりません。
先程の例でいえば、日曜日は出勤日に取り替わるため
その出勤日に勤務したので、休日出勤にはなりません。

 振替休日の要件は3点です。
①就業規則に明記されていること
②本来の休日に出勤する前に、取り替えた休日を決めること
③取り替えた後に、1週1休もしくは4週4休の休日を確保すること 

どうしても、振替休日より代休の方が言いやすいし
代休という言葉の方が一般的かもしれません。
しかし、上司は法律的な用語、特に従業員の権利に関する用語
は正確に扱わなければなりません。

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