過労死等に関する調査研究事業報告書について①
過労死等が多く発生している業種として、運送業があげられ
平成27年度労働者アンケート調査結果が発表されています。
調査対象は全国の運送業4,000社及び調査対象企業における
自動車運転従事者(非正規雇用者を含む)40,234人となっています。
◎企業調査結果
<直近3期の売上の動向(トラック)>
横ばい(30.0%)
増加傾向(26.7%)
減少傾向(23.4%)
増減を繰り返す(16.1%)
<業務量に比した人員不足感(トラック)>
不足(54.3%)
適正(39.5%)
過剰(1.6%)
<取引慣行として荷主から要請される事項又は荷主の都合で発生する事項(トラック、複数回答)>
第1位 荷主の都合で出入荷で手待ち時間が発生する(55.6%)
第2位 無理な到着時間を要請される(14.8%)
第3位 契約外の荷役作業を要請される(14.1%)
上記3項目については、改めて運送業の経営環境の厳しさを表しています。
直近3期の売上の動向は、横ばいと減少傾向を合わせて5割を超え
人員不足感は不足だけで5割を超えています。
取引慣行としての荷主から要請されることは
荷主都合の手待ち時間がダントツで第1位です。
荷主都合の荷待ち時間の記録義務化、運送約款の改正と併せて
荷主との交渉につなげたいところです。