コラム

プライベートな話できていますか

多くの人は1日の3分の1近くを職場で過ごしています。
職場でどう過ごすかということはとても大切なことです。

職場の人間関係が悪ければ
働くことはさらにつらく厳しくなります。

前回、話しかけるのが苦手な上司についてお話ししました。
その中で、
体調、家庭との両立などのプライベートなこと
も話しかけましょうとお伝えしました。
それについて、プライベートなことは必要ないでしょう。
プライベートなことは聞きたくないという
思われた方もいるかと思います。

ワークライフバランスと言われて久しいですが
プライベートを重要視する人は確実に増えています。
公私のけじめをつけることは当然ですが
プライベートが不安定で、子育て、介護、結婚や離婚
病気やお金のことで悩みがあると
職場で力を最大限発揮できないことはよくあります。
もちろん、すべて上司が解決できるようなことはありません。
しかし、上司が部下の悩み、ストレスを受け止めることが
その部下の力の発揮、良い人間関係につながるとしたら
プライベートなことを最初から避ける理由はないでしょう。

プライベートな会話から
上司が部下のことを知ること、部下が上司を知ることも多くあります。
仕事への考えや思い、これまでの経験、家庭状況など
プライベートな会話でしかわからないこともあります。
また、プライベートな会話までできる人間関係になれると
上司が注意し難いことも注意、指導できたり
部下が聞き入れ難いことも聞き入れることができたり
効果は必ずあります。

実は、部下は上司に対して『人間的なところ』を求めています。

そして、部下も「この人の言うことなら従える」
「この人のために頑張りたい」
「この人と一緒に働きたい」
と『人間的なところ』もあるのです。

理想の上司像は昔と変わっています。
「上司も自分達と変わらない人間なんだ、そんなところもあるのか」
と部下が上司を身近に感じることが
現代の職場のコミュニケーションの鍵になります。

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