フェリー乗船中の飲酒防止へ 全ト協が呼びかけ
全日本トラック協会は
フェリー乗船中の飲酒に関し管理体制を強化するよう
都道府県トラック協会を通じて呼びかけています。
2017年11月、大阪市の阪神高速道路で発生した
大型トレーラーの事故では
大型トレーラーの運転者がフェリー乗船中に飲酒し
下船時には点呼を受けることもアルコール検知器で
検査をすることもなく運転を開始。
下船後の運行時にタクシーに衝突する事故を起こし
タクシーの乗客が死亡した。
運転者の間では、フェリー乗船中の飲酒が
常態化していたことが判明していました。
この事故で、事業用自動車事故調査委員会が調査報告書を公表したのを受け
国土交通省が全ト協に「再発防止策の積極的な取り組み」
を全国の運送事業者に周知するよう通知。
報告書で提言のあった再発防止策の積極的な取り組みを全国の事業者に求めています。
報告書では、再発防止策として
①実施状況や測定結果がリアルタイムで送信できる検知器などの導入を進めること
②運行管理者が必要に応じ、抜き打ちでフェリーに乗船し、運転手の休息時間の過ごし方のを確認すること
③運行管理者が電話することにより確実な点呼を実施すること
で、輸送の安全に万全を期すようを求めています。