パワハラ対策は改善とフォローが大事
前々回に
平成28年度厚生労働省委託
過労死等に関する実態把握のための労働・社会面の
調査研究事業報告書 概要について書きました。
その中で、トラック運転者の業務関連のストレス や悩みの
第1位は「仕事での精神的な緊張・ストレス(38.8%)」
第2位は「職場の人間関係(25.8%)」でした。
職場の人間関係のストレスの代表は
やはりパワハラでしょう。
しかし、実際のパワハラ対応は難しいです。
・パワハラか指導かの判断は状況次第
・パワハラが増える要因の一つは社会的背景
・パワハラは客観的な証拠が多い
・示談解決、損害賠償ケースが多い
・トラック運送業ならではのケースがある
トラック運送業ならではのケースとは
交通事故に関する指導・注意は
どうしても口調も強くなり、繰り返しの指導・注意になるのも
致し方ないところでしょう。
しかし、指導・注意を受けている側からすれば
内容を問わず、口調が強くなり、怒鳴られていると
感じたら、徐々に苦痛になり、パワハラを受けている
と感じるのも自然な感情といえます。
こういった、どちらの主張もある程度
筋が通っているケースは
そもそものパワハラかどうかの判断も難しくなります。
パワハラ対策で大事なのは
そのケースがパワハラかどうか判定する、
白か黒かつけることではありません。
ある程度、お互いの主張が筋が通っているならば
今後、どのようにすれば、こういう事が起きないのかを
考えることが建設的であり、最重要事項です。
例えば、指導・注意を受けたドライバーが
人前で大声で怒鳴られた、パワハラだと感じたならば
交通事故に関する指導・注意は
会議室で社長も参加して指導・注意を行うなど
の対策が考えられます。