コラム

トラックが確保しやすくなっている42.9% 日本ロジスティックスシステム協会

日本ロジスティックスシステム協会は
「新型コロナウィルスの感染拡大による物流・サプライチェーンへの影響」
の3回目のアンケートを行い、その結果を公表しています。
協会の会員企業等680人を対象に有効回答159件をとりまとめています。

貴社の物流に(国内)に、大きな変化はありますか?との質問に
荷主企業は主に
・トラックが確保しやすくなっている・・・42.9%
・概ねコストが上昇している・・・21.4%
・概ね現場作業員の人件費が上昇している・・・21.4%
と回答しています。
対応策については
・車輛確保予想の強化
・トラックの減便、積み合わせ強化
・年末繁忙期における事前の車両確保台数を抑制
等回答しています。

物流企業は主に
・トラックが確保しやすくなっている・・・35.8%
・輸送条件の変更・制約等が生じている・・・26.4%
・概ねコストが上昇している・・・18.9%
・概ねコストが下降している・・・18.9%
・概ね現場作業員の人件費が上昇している・・・18.9%
対応策については
・トラック輸送網の再編、マテハン導入等による保管効率向上
・適正サイズ、平準化、リードタイム緩和など余剰スペース・時間の最大活用等
・荷量の早期情報入手とトラック手配(庸車)の連動、システム化
・求貨情報を集め、運送会社同士のマッチング
等回答しています。

両回答とも、「トラックが確保しやすくなっている」が4割前後になり
運送会社にとっては厳しい結果となっています。
上記の荷主企業と物流企業の対応策に合わせた
運送会社の取り組みも、今後は必要になってくるでしょう。

トラック運送業特化社労士 名古屋 清隆[北海道(札幌市)を中心に活動]

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