コラム

「準中型自動車」免許制度が新設されます

平成29年3月12日から
「準中型自動車」免許制度が新設されます。

現行の中型自動車(車両総重量5トン以上11トン未満)は
20歳以上・普免保有2年以上が免許受験の条件がありましたが
新制度の準中型トラックは
18歳以上であれば普通免許の経験がなくても取得できます。

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ポイントは
「初めて免許を取る人でも最初から準中型免許を取得できる」
ことでしょう。
最初に免許を取るときに、普通か準中型かを選べることになります。
今までは普通免許を取ってから2年経ち中型免許を取らないと
大きなトラックを運転することができなかっのが
「2年待ち」がなくなるというのは
少なくともトラック運送会社にとっては朗報といえます。

しかし、道内中小のトラック運送会社で
高校新卒者を採用したくても
採用できている会社は少ないかもしれません。

先日、私が顧問先のトラック運送会社の社長さんと話したときのことです。
20代前半の若いドライバーを最近面接した話になりました。
今の若者らしく、休日やシフトのこと、給与や賞与のことを逆に質問されたそうです。
その中でも、基本給が上がらない(基本的に一律)であることに
明らかに難色を示したそうです。
「ウチは、無事故であれば無事故手当もあるし、
家族が増えれば扶養手当もあるし、住宅手当もある」
という話には一切、耳を傾けない様子で
その後すぐに向こうから入社しない連絡があったそうです。

確かに、道内の40代や50代のトラックドライバーは
手取りでいくらもらえるか、
地域の他のドライバーの相場ぐらいもらえるか
というのを重視しているかもしれません。
しかし、今の若者はやはり違うというの
改めて痛感した話です。

今回の「準中型自動車」免許制度の新設で
確かに高校新卒者を即戦力として
採用すること自体は可能になりましたが
実際に採用できるか、採用しても長続きできるかは別問題です。
若者を受け入れる
これからのトラック運送会社の体制も必要です。
その一つは、若者が期待できる
働きたいと思える給与制度でしょう。

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