コラム

ドライバー不足への対応策③「様々な働き方を検討する」

これだけ深刻なドライバー不足の状況であると
様々な働き方を検討する必要があります。

【様々な働き方を検討する】
①パート、日給者の活用
②働きやすい制度の導入
③副業・ダブルワークの検討
④未経験者の採用

退職したドライバーが月給者であれば
採用するドライバーも月給者と考えてしまいます。
月給者を採用できれば、退職したドライバーの仕事を
そのまま担当できれば、引き継ぎも簡単です。
しかし、これだけドライバー不足の状況であれば
月給者のドライバーの申し込みはいつ来るかわかりません。
いつまでも待ち続けることになります。

まずは、自社のパートや日給のドライバーが
今以上に働くことが可能か検討してみて下さい。
ドライバーの意思を確認してみて下さい。
例えば、定年を迎え日給に変更になったドライバーが
年齢のこともあり会社に言い難かったけれども
もっと働きたいというケースはよく聞きます。
ある程度の対象者がいれば
社内公募や推薦という形も有効的です。

次に、月給者だけではなく
パートや日給のドライバーの募集を試してみることです。
月給者のようにフルタイムでは働くことはできないけれども
例えば、夜だけの勤務なら可能、午前中だけなら勤務できます、
平日の週3日だけなら勤務できるというケースはあります。
上記のような募集をかけて、上手に採用できている運送会社もあります。
初めて女性ドライバーを採用した話も聞きました。
退職したドライバーが月給者でも、
パートと日給者数名で業務を担当したり
他のドライバーの業務の見直しも含めて検討してみて下さい。
宵積みや朝積みだけ担当するパートを採用して
他の月給者の拘束時間、運転時間、残業時間の短縮
に取り組んでいる運送会社もあります。

副業・ダブルワークの検討も有効的です。
副業・ダブルワークのドライバーの管理については
以前お話ししましたので詳細は省略しますが
拘束時間、運転時間、残業時間は本職と合算になります。
管理は当然、難しくなりますが
副業・ダブルワークは今後増えることが予想されます。
本職がドライバーでなければ
改善基準告示の拘束時間、運転時間の合算の問題は
はなくなります。
ドライバーから他の職種に転職して
副業で土日の宵積みだけ担当するドライバーも聞いています。

様々な働き方のドライバーが増えれば
当然、管理面は難しくなります。
月給者が減り、パートや日給者が増えれば
運行ルートの見直し、担当業務の見直しや
荷主への協力も必要になるかもしれません。
他のドライバーへのしわ寄せも少なからずあるでしょう。
しかし、様々な働き方を会社が用意し
積極的にドライバーを採用していかなければ
いつまでもドライバー不足に悩み続ける可能性は高いと言えます。

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